映画「怒り」を観てきました。
9/17公開の映画「怒り」を先日観に行ってきました。
同日「君の名は。」も一緒に観てきたのですが、
この後に怒りを観たので感情が尾を引いてる次第です。(笑)
君の名は。もめちゃくちゃ良かったですし、まあ泣きました。
もうご覧になった方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、簡単にあらすじを。
八王子で起こった夫婦殺人事件、現場には「怒」の血文字が残されていた。
犯人は顔を変え全国逃亡しており、いまだに見つかっていない。
事件から一年、千葉・東京・沖縄にそれぞれ素性の知れない怪しい男が現れ、
それぞれと出会う人々の葛藤が描かれている。
※以下、ネタバレ要素含みますのでご注意ください。
映画を観てから四日経っていますが、まだ感情を引きずっています。
簡単に言うとすごい!ものすごい!強烈!語彙がない!(笑)
見終わったあと、どうしようもない感情に揺さぶられつづけ、やるせない気持ちで数日過ごしました。
田代(松山ケンイチ)・直人(綾野剛)・田中(森山未來)が三者三様に怪しい!
警察が公開したモンタージュ写真であったり報道、ホクロや利き手などの手掛かりが見事に引っかかる。三人とも疑ってしまう要素満載です。
それでも信じたいと思ってしまう。それぞれの男が誰かの支えになってしまう。
田代を信じたい愛子、娘を心配する洋平。
娘を信じたいけれどどこか田代を信用できない父親ならではの葛藤。
田代が偽名や過去を偽装する理由も、親なら疑ってしまいそうですしね。
終盤シーンの愛子はもう見てられなかった。歯を鳴らしながら泣きじゃくる愛子と、恐る恐る抱きしめる洋平。もうなんとも言えない感情です。
ただここがハッピーエンドだったのが逃げ場というか救いですね。
優馬と直人の関係も深まっていくが、女性と親しげにしているところを優馬に問いつめられてしまう。そして直人と連絡がとれなくなってしまう。
愛した人を信じきれなかったということは本当に切ないしやるせない。
後悔してもしきれないというような優馬の泣きながらふらつく姿はとても印象深く残ったし、直人の儚げで悲しい最期ではあったけれど直人との出会いで少しの時間でも幸福を感じてくれたらと願うばかりで、もう、本当に見ているこっちがやるせない!
分かろうとしない人には分からないというセリフ、ぐっときました。
離島で無人島生活を送る田中と出会う泉と辰哉。
心に傷を負った泉と、泉を救えなかった辰哉。
辰哉を支え、味方でいてくれるという田中。
沖縄の社会問題だけで、この沖縄パートだけで一本映画作れそうなくらい濃くリアルな内容なだけにブルっときました。
森山未來演じる田中はもうバックパッカーってだけで怪しさ◎だし田中って安易過ぎるだろって感じだし他二名の不器用で影のある怪しさではなく、明るく仕事もできるあからさまな”いい奴感”がまた不気味でしたね、、、
辰哉の気持ちもすごく心が痛かったし、田中が海に向かっているシーンも何故か胸が痛かった。生き返ると信じていたんだね。
そして何より広瀬すずってすごい女優だったんだなっていう作品です。
今まで特別広瀬すず出演作品を観た訳ではないので比較はできないのですが、CMイメージが強かったもので、ゾワッときました。
そうそうたる俳優陣の演技の中でも、すずちゃんすごいなって改めて思いました。
大切な人を信じるということの難しさ、心に残る作品だと思います。
約二時間半と長めの映画でしたが、飽きることなく最後まで楽しめました
多分二時間半じゃ尺足りなかったんじゃないかな、、、
映画じゃ表現しきれない部分も多々あると思うので、まんまと原作の購入を決めました。(笑)
拙い文章でしたが、お付き合いありがとうございました!
ヤマグチ